ちょっとの借入れのつもりが…クレジットカードの返済体験-金融WEB

私は性格的に、お財布の中の状態でしか自分の経済状況を把握できないタイプだったので、買い物などは全て現金払いでした。 クレジットカードも持っていましたが、何となく目に見えない支出が恐くて使わずにいたのです。

一人暮らしをしながら会社勤めをしていたのですが、20代前半のある時、どうしても仕方のない事情があり会社を退職しました。 予測していない退職だったので、次の仕事はおろか、つなぎのアルバイトさえも決まっていない状況でした。 貯金はほとんどなく、次の月の家賃を払うのがやっとで、実家に戻るわけにもいかず、どうしようかなぁ…と毎日お金のことで頭がいっぱいでした。

そこで目に入ったのがクレジットカードです。 「限度額は低く設定してあるし、すぐに仕事を見つけるつもりだし…」と、生活費として2万円を引き出しました。

その後アルバイトは決まったのですが、月収は10万円程度で一人暮らしで車のローンなども残っていた為、生活費が足らず、2つのクレジットカードを使っていたのですが、1つのカードの返済のためにもう1つのカードから引き出す…という典型的なパターンにはまってしまったのです。

気がつけば15万円ほどの借入れができていました。 まともに働いている時であれば、たかだか15万円と思って3ヶ月もあれば返済できたかもしれません。 しかし、月収を超える借入れがあってはそうもいかず、返済はおろか生活費も足りない状態になってしまったのです。

結局、実家に帰りましたが、クレジットカードで借入れをしていることは両親に言えず、アルバイトの収入の中から少しずつ返済をして4、5ヶ月をかけて返済することができました。 残りの返済額が少なくなった時点でも、借入れが残っているという現実が心を圧迫していて、スッキリしない毎日を過ごしていたのを覚えています。 返し終わった時には、大げさではなくリセットできた、これから再スタートできると随分とスッキリしました。

状況にもよりますが、返せるあてが不確かなうちは、いくら生活が苦しくて少しの借入れであっても、可能であればするべきではないと思っています。 特に私のような気が弱い性格の方にはお勧めしません。 クレジットカードで借入れをするのは確かに消費者金融などへ借金をするのに比べて気軽ですし、借金の意識は低いでしょう。 しかし、実質的に利子もあり、借金であるのに変わりはないのだということを忘れずに計画的に借入れをするべきです。

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